おとなになるぞ

頑張らず頑張りたい

Killer Queens観劇

先日、リーディングミュージカルKiller Queensを観劇してきました。
リーディングのお芝居もミュージカルも観たことはあるけれど、リーディングミュージカルっていうのは初めてで、
「誰が誰に歌ってるとか分かるかな…」
的な疑問と不安を持ちつつ劇場へ。

私は千秋楽の観劇だったので前評判がとても良いというのを目にしていました。そして、事前情報とかネタバレとか大丈夫、というかバンバン入れていきたいタイプなので流れてくるタイムラインを読んだり事前情報を勉強したりして観劇に臨みました。

そしたら、リーディングなのにもう台本離せるんじゃ無いですか?ってくらい皆さん動くからびっくり。
でも、お芝居の構造的にリーディングにされたんだなっていうのも理解出来ました。ただその構造のグロいこと。いや、ト書がグロいし、ト書が誰なんか分からない不気味さもあるし、その誰か分からんやつに従わされる怖さもあるしやばかった。

コンテストを仕切ってるマスターさんは典型的な令和のセクハラパワハラのセ・パ両リーグ開幕してるめっちゃ歌上手おじさんでキモおもろかった。個人的には
女性部下にちゃん付けと、初対面年下女性への頭ポンポンと、当然の指摘を受けての
「傷付くなぁ…聞きたくなかった…(論点すり替え被害者面)」
がトップスリー無理やった。
「出、出〜僕辛悲圧倒的被害者可哀想泣泣奴〜!!」
って思って笑ってしまった。やかましいわなに歌上手いねんしばいたろか。
いや、お見事な程よくお見かけする被害者仕草で!って思ってました。

キラー達はなんか全員好きやった。飲みに行きたい。個人的にはジュジャンナ・ファゼカシュさんが好き。お茶目可愛い強い。親戚になりたい。それか近所に住んでて欲しい。お茶会参加したい。

曲もめっちゃ良くて、好きな歌がいっぱいある。
拝啓ジャック・ザ・リッパーが1番好き。
あと、ラブアンドフォードで女性たちが連帯していく姿にグッときました。

のに、直後にマスターおじさんに女性の敵は女性的な分断を生まれて、お前マジお前って思ってました。
けど、分断を煽られてもなお連帯して、生きてていいじゃんうちら最高っていける力に希望を感じたし私も連帯してますよ…!!という気持ちになりました。

あと、現代日本において、いつまでも私たちが可愛く慎ましくわきまえてると思うなよ舐めんなっていう怒りもヒシヒシと伝わってきて、そうだそうだ〜!ってなってました。あと、ミソジニーミサンドリーを同列に語るのって無理があるよなぁとかも考えたりしました。

観劇前は自分と境遇が近いキラーに感情移入しちゃうのかなと何となく思っていたのですが、どのキラー達も魅力的で、殺人を肯定するつもりは無いけれど、殺人まで追い込まれる環境って未だにあるんだよとも思ったりしました。

すごい楽しかったです!