退学式をやりました。3月20日。
コロナで次々と舞台が中止になっていく最中、企画主催の私と友人の2人で、
「もうこうなったらいっそ、盛大な茶番「劇」として、退学式の形をとった作品にしたいよねぇ」
って話になりました。
私たちは舞台が好きで、観劇に収入の大半を注ぎ込む人です。舞台いっぱい観てます。
こだわったのは
・観客参加型であること
・私たちが楽しいこと
・みんなが楽しめること、参加出来ること
・色んなことを許してくれると信頼出来る人を呼ぶこと
でした。
余談ですが、私と友人は、成人式で振袖を着なかった人なのですが、私は振袖を着れなかった(私は成人式にも行かなかったし)事がすごく辛くてブログでもキレまくった経験があるのですが、その時その友人が
「じゃあ成人記念パーティやろっか」
と言ってくれて、2人でドレスを着て難波のジャンカラで宝塚のDVDをキャーキャー言いながら観て、美味しい物食べてプレゼント交換をしました。
今から思えばそれも周りの人巻き込んで祝ってもらえば良かったと思うのですが、その時は呪いの毒素が強すぎて思い浮かびませんでした。もったいなかったなぁ。
で、退学式やろっかと言い出したのは私です。
お分かり頂けると思いますが私たちは悪ノリがめちゃくちゃ速いです。左脳を使いませんのですぐやろうとなって
日程を決め、招待客を決め、招待状を出したり人づてに連絡をとってもらったり、内容も結構話し合いました。右脳で。右脳メインだとどうなるか。
「校歌斉唱と国歌斉唱と退学ソング合唱どうする?」
「校歌知らん!」
「よな。私も知らん。」
「国歌は?」
「時間もったいなくない?」
「わかる。はしょろっか。企画者権限発動」
「せやな。退学ソングどーする?」
「みんな知ってる方がええよな。アニソンとかにしよっか」
「ドラえもんは歌変わったから地雷やで!ちびまる子ちゃんからアララの呪文にしよっか。何気いい歌詞やし」
「ウケる!おもろいからそれで決定」
「入退場の曲どうする?」
「マツコの知らない世界がいい」
「ウケる、決定」
みたいな感じになります。
唯一左脳を使ったのが1番最初の
「もう作品にしちゃおうぜ」
だけです。飽きっぽくて冷めやすい私たち。1秒たりとも式ではもちろん話し合いでも退屈な時間を過ごしたくなかったんですよね。面白くない事はしたくない。ということであんな感じの式になりました。
いずれ美術館とかで退学式の写真が解説付きで飾られたりしたらウケる。
で、ほぼほぼ右脳だけで決めまくったので当たり前ですが穴だらけの式次第を、式風味にして下さったり、開場を飾って下さったり、参列頂いた皆様から本当に素敵な祝辞や送辞や祝電を賜ったりして完成したのが、退学式です。
みんなで創ってめちゃくちゃ楽しかったしクソみたいな記憶も随分癒されたしこの世に立ち向かう勇気を貰いました。企画してよかった。私マジ天才だわ。
お越しくださった方々も良い人ばかり(こればっかりは恩とか義理とか無視して厳選した)でめちゃくちゃハッピーでしたし、退学式なんてあたおかな式典にお越し頂けるなんて、なんて…。変な人達〜!とか言いながら大感謝してました。人徳の塊みたいな優しさの人々に囲まれて退学できて良かったです。
皆様のおかげで完成しました。ありがとうございました。
来れなかった人からも祝電とかお手紙とかLINEとかでめちゃくちゃ祝って貰えました。私個人LINEにお祝いの文章を送ってくれた人全員が私の口の悪さを褒めてくれてて嬉しい。口を揃えて
「これからもキレッキレの悪口に磨きを増して下さい」
的なこと言うてくるの示し合わせてんの?ありがとうウケる大好き。