私は発達障害やうつの影響でフラッシュバックが起こりやすい体質なんですよ。
規模の大小や発露の仕方も様々だけど、苦しさが軽かったりすることは全然ない。
そもそもどんな事をフラッシュバックするのか、フラッシュバックの危険を顧みず1度書いてみようかと思う。
なぜなら、私が
「フラッシュバックを起こすかも知れないからそれはやりたくない」
と言った時などに、私の身に起こっている事を
「フラッシュバックって、思い出して辛いなみたいな事のことだよね？誰でもあるよ、フラッシュバック終わったら大丈夫なんでしょ？」
みたいなニュアンスで捉えられたり、フラッシュバックの危険性を全然無視して色んな主張をされたりする事にほとほとうんざりしたからです。
うんざりしたと言うか、これでは、このままでは私はこの人に殺されてしまうと思ったからです。
あと、色んなことがセンセーショナルに描かれる現代で、そもそもフラッシュバックを起こさずに生活する事そのものがあまりにも困難だからです。
思い出せない事も多いし、話したくない事もあるから書ける範囲のライトな話に結局なっちゃうんだけど。
学校でいじめを受けていた時、財布を取られてショックを受けていた(当時の私は自己肯定感が死んでたので、誰かに財布を取るという嫌がらせをさせてしまったと言う罪悪感でいっぱいで固まってしまっていた)時に、担任の先生に廊下に呼び出され
「悲劇のヒロインぶるな！！」
と一帯に響き渡る声で怒鳴られたこと。その時の周りからの視線、自分を責める気持ちに拍車がかかったこと、どう振舞って良いか、どう呼吸をすれば良いか分からなくなったこと、大人の男の人の怒鳴り声が死ぬ程怖いこと、生きている事そのものが申し訳なくなったこと
そんな状態に引き戻される。思い出すんじゃなくて、あの瞬間に心も感覚も引き戻される。
これは私のフラッシュバックの中ではライトな方なのだけれど、何度も何度もこの感覚に引き戻されるから、おかげで私は辛い思いをした時に笑ったり笑わせようとしたりする様になった。
悲しい時に泣いたり、腹が立った時に怒ったりする事がスムーズに出来なくなった。
あぁもう、色んなことが複雑に絡み合ってて、1つの事件として説明出来ない。私の感覚になるに至る経緯の中にも沢山の事件が起こっているし、それに被さってくるその他の事件がフラッシュバックを起こす程強烈な体験になっている事もある。
それこそ、友達に貰った文房具を「お前みたいな(以下略)に友達なんている訳ない！万引きしたんだろ！」って言われて文房具屋さんに引っ張っていかれて謝らされたり、クラスの女の子に囲まれて服全部脱がされたり、プールで沈められたり、教科書にノリ塗られてるの言えなくて「忘れました」を繰り返して公開説教されたり、死ぬ程ボコボコにされたり、性的関係を持った相手に避妊してって言ったら
「美人にしか許されない事言うな」
って殴られたこともある。
だけどそういう単品単品の事件がフラッシュバックすると言うより、当時の自分の感性を構築してるあれこれがズタボロの中でそういう事件が起こっている。
当時の自分の感性を構築するズタボロのメンタルや環境が、あまりにも鮮烈で強烈だから、事件をきっかけに引っ張り戻されちゃう。
事件はただのきっかけに過ぎない。現に、メンタルがまだ普通だった頃(小学校中学年の時)に学校でレイプ被害に遭ったけれど、当時は大きなショックだったし非常に怖かったけれど、フラッシュバックとして今も襲われるかと言うとそうでも無い。
だけど段々メンタルがズタボロになっていって、ずっと十何年も死にたかった私を生きていた頃に起こった事件に関してはやっぱり引き戻される。
今は当時と比べて随分頑張って健康にしてきたけれど、ひとたびフラッシュバックが起これば当時の状態まで引き戻される。賽の河原みたいに。今まで努力して健康になっていったのが全部無駄になる。
だから本当に、交通事故で死にかけた道を通りたくないとか自分を轢いた車を見ると止まっていてもドキドキするとか、そういう事なのに全然わかって貰えない。
もし、あなたが言う方法で物事を行ってフラッシュバックが起こらなかったとしても、それは幸運だっただけで、安全な成功ではないの。
フラッシュバックが起こると、毎度毎度、死ぬって思う。死んだ方が楽だって思う。フラッシュバックの最中でなくたって、フラッシュバックが起こってる時は死んだ方が楽だって思っている。
フラッシュバックの話をすることも、フラッシュバックに繋がるからあんまりしたくない。
だけどもう沢山なの。
死ぬ様な思いを何度も何度もしてきて、そこに何度も何度も引き戻されるだけで手一杯なの。
何も知らないあなたに誘発されたくないの。
分からないなら黙ってて欲しい。私のためとか言うなら黙ってて。私に生きてて欲しいなら黙ってて。
私だってこんな自分の命を人質にした交渉したくないよテロリストみたいだもん。
でもあなたの無神経に殺されたくないの。
