おとなになるぞ

頑張らず頑張りたい

昇級した話

生きていると、人間としての昇級試験みたいなものがあるなと感じる。それは受かった時は全然分からないんだけど、落ちた時は痛烈に自覚させられるもの。それの話。

例えば、人間としてこんなダメな事はしねえよって思ってたのに知らず知らずのうちにそのダメな事に加担してた時とか
「不合格〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
ってブザーが鳴り響く。その度に自己嫌悪したり、なにくそと軌道修正したり、ぶっ倒れたりするんだけど。

でも何故か合格ファンファーレは鳴らない。
合格して当たり前という事かも知れないし、慢心するなという事かも知れない。だから思えばいつも不合格が積み重なってる気がするし、自分の成長なんて本当にながーーーーーーい目で見ないと気付けない。後々になって、
「あぁ、あれターニングポイントだったな」とか
「昔を思い返せばヤバい人間だったわ成長したな」とか思う位でしか気付けない。

だけど最近、退院してから少しずつ周囲の人々から鐘の音が小さく鳴らされる事が続いていた。私は全く無自覚だったから
「ほーんそうかなぁ?」
って感じで過ごしていた。そして先日からじわじわと、
「あ、これ出来るようになったんだ私」とか
「依存していたものが無くなっても、崩れてないんじゃないか」とか思うことが重なった。

それは本当に小さな小さなファンファーレではあったけれど、聴こえた気がした。

どうやら昇級試験合格したんだ。納得した。

嬉しい。これからは合格ファンファーレもちゃんと聴こえるように耳をすませたい。
不合格の時はちゃんと反省して軌道修正したい。

健やかに。