用意するもの
*林檎1個
*生姜1個
*白砂糖 半袋くらい?
*はちみつ お好みで
*レモン汁
(林檎の変色を防ぐ為のものなのでそんな多量でなくて良い。ポッカレモンとかが便利)
【手順】
林檎と生姜を洗う。
生姜を千切りにする。
切った生姜に砂糖をまぶす。生姜がうっすら見えるか、完全に砂糖が被っていても別に良い。
林檎の皮をむく。
むいたリンゴを切り、芯を取り、好みの形に切る。多少大きめでも不揃いでも普通に火は通るので大丈夫。
切った林檎にレモン汁をかける。
レモン汁をかけた林檎に砂糖をドバドバかける。埋もれさせても良い。
浸透圧で砂糖もじきに汁になるので、10~20分待ってから混ぜる。
それらを火にかけ、段々液体がサラサラになってくるのでドバドバ砂糖を追加する。
煮込む。適宜好きな量はちみつを入れる。
だんだんとろみがついて金色になる。
冷やすとジャム状に固まるので、カルピス原液くらいのトロトロ加減になれば火を止める。
それを瓶に入れて冷蔵庫に入れる。
我ながら美味しいので最近ハマってしまって延々作ってる。
世界のどこかに存在してた料理ではあるのだろうけれど、私は知らずに試行錯誤して作ったのでこれはほぼオリジナル。ほぼ私オリジナル。
ジャムの作り方は知ってたから、何となく手を出した林檎と生姜でジャムを作れてしまった。
最初は生姜をすりおろしたけど繊維がイガイガして食べにくかったので千切りにしたのが私の試行錯誤。
私のジャムにはエピソードがあって。
私中学時代に保健室登校をしていたんですよ。で、保健室登校組は当たり前だけど基本的に教室で授業を受けられない。だけど試験はあるし成績も付けられる。なのでどうやって学習していたかと言うと、基本的には自習。と、先生の空き時間に質問に行く事。
理解ある先生であれば空き教室を探してほぼマンツーの授業みたいな事をしてくれたりした。
だけどどうしても、調理実習や解剖実習や出前授業や遠足など、振替の効かない授業は受けられなかった。でも中学生にとって、振替の効かない授業って基本的に楽しみな授業が多いんですよね。羨ましかったし、同じ学費を納めてるのにみたいな気持ちもあった。でも教室に行けないんだから仕方ないとも思ってたけど悔しかった。
そんな中、保健室の先生が
「毎年恒例やけど、そろそろアレやるからジャム瓶持っといで」
と仰って。私は知らないから何それ?ってなったんですけど、調理実習が出来ない私たちに養護教諭が家庭科室を借りてジャム作りをする(当然その時間保健室は閉まってる)のが保健室恒例だったそう。毎年それで職員会議で大モメしてたらしいけど……。
それで、保健室組は授業時間中に学校の木苺を収穫し、家庭科室で洗って砂糖をまぶして煮詰めて木苺のジャムを作り、持ち帰りました。それで、ジャムの作り方は覚えました。
苺を食べられない私も、そのジャムは食べましたし美味しかった。
そういうのが、今の私のメンタル救済措置的なイベント企画の力になってるよなって思うし、私の善さや機動力はこういう方面で育って発揮されて欲しいと思うし、自分の中に育てたいと思うし、育ててもらったと思う。
思い返せば私の母校は正しくて強い先生は沢山いたけど、こんな良い先生はあまり居なかったな。今から思えば強いばかりで正しくない先生も普通にいた。学年主任の国語の先生から寄生虫って言われたし。
だけど保健室の先生は、例え正しく無くない側面があったとしても善い事をしてくれてたと思うし、守ってくれる数少ない大人だった。
あの強さは本当にかっこよかったし、眩しい。